FC2ブログ
早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
親不孝を詫びる
 職を得て、忙しく余裕のない日々を送っていた日曜日、自ら興した会社を畳んで、故郷に引きこもっていた父から電話がありました。「所用で川崎に出てきた。これから来い」
 駅ビルの食堂で食事をして「出よう」と父は伝票を持たずに、出口に向うのです。支払いをしようとする気配がありません。戸惑いながら、私が済ませました。
 こんなこと初めてのこと、ショックでした。今までと同じく、伝票を持って、さっそうと立ち上がると思っていたのです。さらに、「ご馳走様」の一言、返答に窮しました。父の衰えを感じながらも、労りの言葉も掛けずに別れました。
 先日、4月から勤めだした甥から初任給で、ご馳走したいとのお呼びがかかりました。料理を前にし、義兄は「健史に奢ってもらうとは幸せだなあ」と言っている様な満面の笑み。それを見て、三十五年前の父の行動に理解が及びました。父は息子の成長を実感したかったんですね。仏前に、親不孝を詫びました。
スポンサーサイト



コメント
コメント
草加ヒロさんへ
 同じことを語り合える歳になられたんですね。まあ、あの頃の高校生は今の生徒に比べれば相当大人でしたね。人間関係になれていたと思います。つまり、ひともの、人生の機微を理解できたということです。
 教師になりたてのころ、今は40代後半の人達です。掃除をサボる男子生徒が多く「私の指導力がないために女子には悪いなあ」というと「T君もS君も部活頑張っているから、これでいいんです。私達がやればいいだけのこと。先生のせいではありません」こんな応ええが返って来たものです。大人だったなとつくづく思いますね。こんな生徒今は希少価値でしょう。
2012/05/18(金) 16:38:52 | URL | スキップ #- [ 編集 ]
ご無沙汰してます。
お元気でしょうか。
私はいろんなことがありましたが、なんとかやっとのことで世の中に生息しています。
若輩者?ながら私も同感です。
目頭が熱くなりました。
物心つくころまで、「普通」と思ってきた生活も実は並ならぬ親の努力により成り立っていること、また維持することの大変さを、毎日毎日、身をもって感じています。
他界した母がしてくれたことに感謝し、今一人になっている父に孝行しなければと感じました。
2012/05/18(金) 14:08:06 | URL | 草加ヒロ #- [ 編集 ]
peteroさんへ
 上手いことをいいますね。まさにその通りです。生きているときも、素直になれずに詫びられないんですね。困ったものです。神・仏の許しをいただかないと気を保ち生きてゆけないわけです。
2012/05/18(金) 08:40:02 | URL | スキップ #- [ 編集 ]
スキップさん、こんばんは。
私も、同じです。
歳を重ね、同じような立場に立つ中で、
親の気持ちが少しずつ分かるようになりました。
「親孝行、したいときには親はなし」 と言いますが、
親不孝、詫びたいときには親はなし、ですね。
2012/05/17(木) 23:31:05 | URL | petero k #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
 職を得て、忙しく余裕のない日々を送っていた日曜日、自ら興した会社を畳んで、故郷に引きこもっていた父から電話がありました。「所用で川崎に出てきた。これから来い」 駅ビルの食堂で食事をして「出よう」と父は伝票を持たずに、出口に向うのです。支払いをしようと...
2012/05/19(土) 03:53:54 | まとめwoネタ速neo