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早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
現代文明の象徴コンビニ
 第一次オイルショック直後、就職とあいなった私たちの大卒価値は暴落してしまいました。教職志望でありましたが、採用倍率30倍と聞いた私は民間企業も受けました。ブルボンとイトーヨーカ堂です。 ヨーカ堂の説明会兼試験の時に「アメリカの小売システムを導入する。その店の店長が君らの仕事になる」と聞かされたのです。良く理解できませんでした。「小さなスーパーのようなもの」とも言っていました。残念ながらと言うか幸運と言うべきか分かりませんが、二日後「貴君の期待に沿えずイトーヨーカ堂」との電報が届きました。一年も過ぎた頃、説明会の話がなんであったのかを街中に発見したのです。それがコンビニでした。  
 スーパーに比べ、品数は少ない、値が高い、商売にならないだろうと思いました。私には理解できず、もちろん、利用する気にもなりません。しかし、、さにあらず、多くの消費者に受け入れられていったのです。コンビニエンスストアー = 便利な店。確かに、今思えば、文明の方向は「便利・安楽・安易・贅沢・豪華」の軌道に乗っていたのです。数々の電化製品、自家用車、別荘、旅行、そして産業界では自動大量生産システムの導入。便利安楽が石化燃料により実現していたのです。その流れに乗っかった小売方式がコンビニにだったのです。この意味で、コンビニは時代の象徴です。時代の流れ、流行に疎い私に理解できなかっただけなのでした。 
 その後は、外食産業、宅急便、掃除代行、宅配ピザ、便利屋等々、生活労働というか、生活そのものをお金で買い取る風潮が強化されていきます。ゆえに、お金が最大の価値になります。だから、長時間労働であろうが何であろうが働きます。忙しいと不平を言いながら。そして、生きている実感がない。何のために生きているのか分からなくなった。生きることが楽しくない。幸福とはなんだ。精神的荒廃を思わせる言葉を口にするようになったのです。
 思えば当たり前なのではないでしょうか。さまざまな家事労働を、ご近所付き合い、地域活動をメンドクサイと放棄して来てしまったのです。これ等が、すなわち、「生活」の本体なのに、お金で買い取ったつもりが、お金で放棄してしまってきたのです。また、人付き合いは面倒くさいし、疲れると毛嫌いしてきたのです。「生活」を捨ててきたのですから生きる意味が分からなくなるのは当然なのです。
 退職して、食事を作り、畑を耕作し、野菜を作り、ご近所と立ち話をし、町内会・地域活動に参加してみると、生活がつかめます、味わえます。この味わいを、わざわざ、お金を払って捨てていたのです。しかも、捨てるためのお金を稼がねばならず、仕事仕事、忙しい忙しい、ゆとりがないない、ゆっくりしたい、空腹感を増していったのです。お金で欲しいものを手にすればする程、新たな、異質な欲しいものが増えていったのです。
 生活には「目的」は似合いません。「味わい」が似合います。何を味わうのか、それは「過程」を味わうのです。例えば、料理です。確かに、料理は食べるために作るのです。目的は食べることです。しかし、生活に目的があるとすれば、作ることそれ自体が目的なのです。料理を作るのに使う時間が生きている時間であり、生活の内容であり、それを味わうことが生の楽しみなのです。その楽しみを完成させる悦楽が食べるこなのです。
 退職して三年、作ることが生きることとの想いを強くし、今では、確信となりました。昨年8月に母が入院。その間、畑の手入れをしなかったものですから、荒れてしまいました。そうなると、畑仕事が億劫になります。この5月まで、荒れ放題にしていました。私の心も満たされることなく、なにか、荒れていたように思います。姪の協力で、畑仕事を再開、本来の調子が戻ってきたように感じます。これから、レタスの苗を定植します。それでは。
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コメント
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江戸時代から何も変わっていない・・・情けない!国家です。
まさしく年貢です。近代国家をうたっていますが、「お代官さま」って言う時代劇に出てくる台詞が似合うのが、今の日本国家なのです!・・・江戸時代から変わらない、近代国家と称するのは・・・恥ずかしい!
2009/06/03(水) 21:35:08 | URL | シマンチュ雑話 #- [ 編集 ]
 少し前にブログに書きましたが、ここまで民意を逆なでされてくると、税金と年貢の差がわからなくなります。現在納めているのは固定資産税、国民年金、国民健康保険、介護保険です。年金は消されていたし、要介護1と認定されながら、母は介護保険の対象からはずされてしまいました。保険ではなくて、年貢のように感じます。
2009/06/03(水) 21:02:58 | URL | 八角 #- [ 編集 ]
自給自足・・・一昔前のお話!
一昔前は、自給自足って言葉が成り立っていました。ですが、時の権力は何かと理由をつけて税金を取るようになり、生活のあらゆる場面で「お金」が必要になってしまいました。・・・それを疑問に思うのは私だけでしょうか?
2009/06/03(水) 20:31:33 | URL | シマンチュ雑話 #- [ 編集 ]
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