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早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
出世は災難=江戸落語の世界
 高校時代「次の授業が始まるまでに、答えを黒板に書いて置くように」と数学や物理の先生に指名されると、その日は、決まって、寄席に足を向けまていました。
 お気に入りは人形町末広亭。制服姿で入ってゆくと、そこは、落語世界と同じ色の、ご隠居達のご町内でありました。ご老人が火鉢の前に呼ぶので、「学校はどうした」と説教されるかと思ったら「当んなよ。落語好きかい。学校なんか、此処の方がよっぽど勉強になるよ」客席も高座も、私には、同じ落語世界に見えました。
 寄席の中には、未だ、江戸の庶民文化が息づいていました。「そんなに勉強して出世したらどうすんだい」「偉くなる、そんな災難だけは御免こうむりたいね」 またもまた、意外な人生観に、こころが動かされ、迷わされ、引き付けられるのです。
 「出世が災難」 職人達は自分の人生の正しさに確信を持っているのでしょうか?力、金、名誉がなくっても、今の生活が一番と疑わないのでしょうか?それとも、届かぬ世界に対して、今を肯定するしかないゆえの強がりなのでしょうか?
 力、金、名誉を手に入れようと、受験に備える場に身を置きながら、本気になれないで居る自分をもてあましていました。寄席に行くと、落語世界に生きる職人達の見識に共感する美意識を自分も持っていたのかと思わされました。一方、目の前の苦しさから逃げ、人生の落伍者になろうとするのかという声も聞こえて来るのでした。
 あれから40年、一つの仕事を終えた格好になっています。その今、職人達が「出世は災難」と言った真意を次のように理解しています。・・・・・・・・「権力や金力、名誉を手に入れると、凡夫である自分は見えるものが見えなくなってしまい、真心を持って、まっとうには、生きられなくなるだろう。誠を持って生きられないのは災難である」。もちろん、正解は分かりません。



今日は旭の「カスミ」で買い物。帰り道で、20個拾いました。20個「缶物」しました。
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