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早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
9条批判に観る人間性喪失
 「9条を守れ」という護憲派を批判する時に、その理想主義が「非現実的だ」ということでは共通しているようです。
 近頃、このような批判に色濃く見られますのが、9条は殺すことより、殺されることを選んでいるのであり「宗教ではあるまいし、これには付いてゆけない」「宗教であるから問題外だ」「ばかげた信仰心のとばっちりを受けるのは真平御免だ」などの主張です。宗教や信仰心を蔑む思想が高級であると言わんばかりです。ここに、現在日本の精神的貧しさ、人間性の喪失を見るのです。
 むしろ、我々は、殺すことより、殺されることを選ぶ人々を尊敬する文化の中で育ってきたように思います。言葉を変えれば、己を犠牲にしても、他者を生かす、そんな生き方に憧れ、尊敬してきたのではないでしょうか。そして、今でも、多くの人が「殺すことより殺されること」を尊敬する人々で構成される社会に生きたいと思っているはずなのです。
 この悪しき傾向は、新自由主義の人間理解と低通しているように感じます。簡略化して言えば、強きは力、力が正義という人間関係理解です。その正義は、殺されることよりも殺すことを美しいとします。まさに、力を美しいとする強者の論理です。
 確かに、政治・外交の問題を宗教的価値や信仰心だけで、判断、選択することは危険でありましょう。しかし、政治も人間が行うことである以上、人間的基礎に、精神的崇高さや宗教的信仰心があって欲しいと思うのです。
 殺すことより、殺されることを選ぶ人間を優れていると感じる人々と生きることは、安心なことに違いありません。そういう価値が政治・外交に息づく日本、世界を目指したいと思うのです。
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