FC2ブログ
早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
情けは人の為ならず
 「情けは人のためならず」は「人に掛けた情けが、後に返ってきて、自分を助ける結果になる」の意です。しかし、今は「情けを掛けると甘えて、本人のためにならない」と理解する人が多数派になり、それが大手を振って歩き出しています。更に驚いたことに、専門家がこれに従おうと言うのです。
 同じことが交通ルールにも見られます。横断歩道では「歩行者優先」が常識でしたが、今や、これに従う運転者は皆無です。止まる車があれば逆に、躊躇してしまいます。そこで、運転者に伺うと「横断歩道で一々止まっていたら、車の流れを止めてしまう。かえって危険」と、みなさん仰います。そうなのでしょうか。
 道路で、歩行者は自動車の力に圧倒され、道端に追いやられ、そして危険です。歩行者優先ルールは弱者である歩行者をより対等に仕立てる配慮です。歩行者ハンデを解消する知恵です。社会的公正を生かそうとする意思がそこにあります。しかし「車の流れを止めてしまう」ゆえに、弱者への配慮を蔑ろにすることは社会的公正原理の強者優先原理への摩り替えであり、本旨逆転であります。国会中継でいらいらさせられるのが、まさに、この本末転倒です。弱者を気遣う美徳は愚か者の自己満足なのでしょうか。
 「情けは人のためならず」を「人を助けることは本人のためにならない」と曲解する人々が多数を占める社会がここにあります。好きな言葉は「自己責任」ならば、社会が必要でしょうか。一方で叫ばれるのが絆、絆がないからです。空々しく響く絆です。弱者への配慮は薄く、そして、余裕・寛容が不足しています。


スポンサーサイト



コメント
コメント
美代子さんへ
 人に優しいの優の字はにんべんに憂ですから「人を憂う」と言うことですね。そしてそのような人間が「優れている」となるわけだと、聞いたことがります。
なるほどと思い、授業中に質問しながら、聞いたことを何度か話した記憶があります。優しいという漢字が伝える本意を噛み締める時ですね。
2016/04/19(火) 20:03:18 | URL | スキップ #- [ 編集 ]
 スキップさん、この格言?は、相手を試しているのかもしれないですね。意味をどう取るかで、その人が見えてしまうかもしれないのです。情けとは、情ですから、温かい心と解釈するべきですよね。それは必ず何等かの形で自分に戻るという昔の人たちの尊い教えでしょう。
 車優先は困ったものですね。横断歩道で止めていたら流れがストップすると言うのも事実でしょうが、それでは歩行者が困ります。弱者への配慮が無くなったら、この世はお終いですね。格差社会がそれを物語っていますね。
2016/04/19(火) 19:17:36 | URL | 美代子 #1Nt04ABk [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック