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早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
安倍政権を憂う その② 道徳を評価する不道徳
 以前に、載せたものを書き換えました。道徳の教科化も安倍政権の本質をよく表していると思います。
 
 道徳を教科にして評価することは英語や算数のそれとは根本的に違います。道徳評価は学力ではなく、人格評価を含むからです。人間性をも評価されて、生徒は逃げ場を失います。
 これに対して「そうではない。他教科同様、授業内容に従えば評価は上がるのだから、問題はない。しかも、五段階評価ではなく、文章で評価する」と言うのでしょう。ならば、教科書が示す道徳に価値を統一することになります。民主主義社会において、最も大事な道徳は多様な価値を認め合うことです。その可能性を教科化が奪うのですから、大いに疑問です。更に、文章による評価は五段階評価より、深刻な問題を生む危険性を孕んでいます。
 次に、道徳の検定教科書を作ることは道徳の国家による管理に通じます。しかし本来、道徳とは国家にではなく、個人と社会に属するものです。東日本大震災の時、世界が賞賛した被災者の行動は道徳授業の結果ではありません。これを生んだのは個人の資質と地域社会の常識であり、国家権力でなかったことは言うまでもありません。だからこそ、世界は賞賛したのです。
 加えて危惧するのは、善人と悪人とに分ける手法を取るだろうことです。善も悪も、一人の人間の中にあるという理解が道徳存立の前提です。善と悪、そのせめぎ合い中に危うく人格があるのです。だからこそ、生きることは厳しく、素晴らしいのだとの理解なしに、道徳も倫理も存立しません。
 道徳は、社会的経験と一人一人の精神生活によって育まれます。すでにある一つの価値に向かって、国民を統合しようとする政策は文化から最も遠い野蛮と言わねばなりません。道徳を評価することこそ不道徳です。これを進めようとする安倍政権の本質を問わねばいけません。

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コメント
コメント
美代子さんへ
 私も読ませていただきました。全く同感でした。まさに首相の器ではないですね。そういうt気に国家は滅びますよ。これから4年も彼が首相でいたら、滅びのルートに乗りますよ。というか、器でない人間ですから、途中で、その任から外れることになると思います。もしそうできない国民なら、それだけの民族なんだということになります。
 しかし、我々はそんな愚かな民族ではないと思うんです。もっと、智恵と洞察力を持っていると思います。もし滅ぶならば、それを生かせない政治家に責任が多くかかるのだと思います。
2014/11/22(土) 13:08:33 | URL | スキップ #- [ 編集 ]
 全く同感です。道徳は強制するものではありませんよね。文章で評価すると言っても、それが必ずしも正しいとは限りません。教師と生徒との相性もありますし、ヒイキもあるかもしれません。
 「首相に感じぬリーダーの器」との文章が先日の東京新聞の発言欄にありましたが、予算委員会で、首相の相続税脱税容疑の週刊誌報道について質問されたとき「重大な名誉毀損だ。週刊誌の記事だけで誹謗中傷するのは議員として恥ずかしくないんですか」と声を荒げて反論したことについて、あまりの幼稚さに驚いた、一国の首相がこんなことでよいのかという内容でした。。
 後ろ暗いところがないのなら、悠然と構え、ユーモアを交えるくらいの余裕を持てということですね。安倍首相は道徳をどう捉えているんでしょう。道徳が必要なのはどちらでしょうね。
2014/11/22(土) 05:39:59 | URL | 美代子 #1Nt04ABk [ 編集 ]
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