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早期退職後の生活を省みて、ものの見え方、心持ち、生き方の変化を確認しながらの日記です。人生、社会の動きにも眼を向けたいと思っています。
無季俳句
 今、次郎との散歩から帰ったところです。ここたまに、散歩に出ています。庭でボール遊びをしていると、門扉の前で外を眺めることが多くなった次郎です。外を通る人や犬にも関心を示します。耐えきれずに、散歩再開と相成りました。
 稲刈りが終わった田んぼにひこばえが青々としています。そこを次郎は走り回ります。そして、戻ってきては体摺り寄せるのです。そこで一句できました。

     愛犬よ君の肩越しに見る山河

 しかし、これには季語がありません。どうしてもと言えば
 愛犬よ君が肩越しの秋の虹   愛犬よ君が肩越しの月見かな

などとできますが、すっきりしません。祖先が生き、父が生まれ、私が働いた、そして骨を埋めようと決めた山河を次郎と見ているでなければいけません。
 そこで思い出すのが「無季俳句」です。川名大著「挑発する俳句癒す俳句」ここに渡辺白泉という俳人が紹介されています。戦前から活躍し、昭和44年に亡くなっています。彼は歳時記掲載の季語にこだわりません。なんと戦争を季語に見立ててもいます。

     戦争が廊下の奥に立っていた

     銃後という不思議な町を丘で見た

     街に突如少尉植物のごとく立つ

     戦場へ手ゆき足ゆき胴ゆけり
 
     九段坂田園の婆汗垂り来る

まだありますが、この辺で閉めます。これらは自然の写実写生を旨として出発した近代俳句からすれば、俳句ではありません。しかし同時に、詩でないとも言えないのです。才能を感じさせる詩人の作品です。胸打つものがあります。泣けても来ます。これを川柳と言う人はいないのではないでしょうか。では何なのでしょうか。俳句は奥深いです。
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雨降りはいろいろ思い出させる
 雨が続きます。ゆえに、交通安全協会の仕事が二つ中止になりました。家に閉じこもる日が多かった今週です。そうすると、つい居眠りをしたり、ボーとテレビを観たり、二度も風呂に入ったりと、しゃきんとしません。過去を想ったりもしました。
 そんな中、大学時代の恩師のことが次々と思い出されました。哲学の市井三郎先生、自分はタバコを我慢できないから授業中も吸う。だから、君らも我慢しなくいいよ、とおっしゃるんで、私も吸いました。今なら考えられない光景ですね。女子学性も多かったのですが、誰も苦情を言いませんでしたね。我慢していたのではないでしょうか。それどころか、先生が煙草の灰を黒板のさんに落としているのを観た誰かが灰皿を教卓の上に置くようになりました。これには先生、気づいた後、皆の方を見て「おお、ありがとう」とおっしゃいましたね。それほど、良い授業であったともいえます。わたしも聞き入りました。そして惑わされました。授業が終ると、今までの常識が覆されて、落ち着かないんです。そんなことが一週間に一度やってきて、迷いの中、また、新しい迷いを与えてくれる授業でした。

     寛容を考察するが知性なり
            師の語り口迷わす紫煙



     気楽さが一人ぽっちに変わる夜

     憧れ来し朝風呂の罪楽しめり

     勇気なり戦するより我慢する




     虫の声光のごとく闇にあり
ポケモンGOゾンビと化した人の列
 東京お台場に、ポケモンGOに導かれた多数の方々が道にあるれ、危ないとの情報を得た警察が出動する大騒ぎになったとワイドショウでやっていました。以前、スマホに夢中になっている人をゾンビと揶揄したのですが、今度のポケモンGOによる人の動きはまさにゾンビそのものです。何かにつかれた姿はゾンビを連想させます。そこで

     ポケモンGOゾンビと化した人の列

 しかも、いい大人が多く参加しているというから、また、考えさせられます。本来は若者が夢中になり、それを大人はたしなめるものでした。それが若者と一緒になってやっているんですね。新しいものに夢中になるのは若者の特権であり、役目と言っていいでしょう。しかし、それを冷静な目で見る者が一方にいて、世の中はバランスを保ち、維持されてきたのではないでしょうか。その一方の機能が働かない状況が私には危うく見えます。
 一つの価値観、方向にみんながなだれ込んで行くことの怖さを歴史は教えています。江戸の文化はこれを野暮というのではないでしょうか。薄っぺらな近視眼を江戸文化は軽蔑し、野暮と言います。粋に行きたいものです。
豊洲と台風に揺れる首都東京
  台風の予報がまたも人さらう

  首都誇る地下洞窟の広大さ

 台風のたびに人が亡くなります。文明が自然に差し出す生贄のように感じてしまうのは病でしょうか。文明のわがままを許す条件が台風のたびに連れ去れる人の命のように思われてなりません。

 豊洲市場地下の空洞がどうして造られてしまったのか、次第に真相が見えてきましたね。どうも、政治の思惑、政局がらみであるような、そんな臭いがしてきました。空洞にすると最終決定した時期は、首都銀行東京の赤字補てんにに都が400億円もの支出をした時期だそうです。その上に、多額の豊洲市場関係の予算を組みずらかったのではないか。都への批判をかわしたかった。しかも、民主党政権誕生期です。豊洲移転は自民党がバックアップしていましたから、まずいわけです。そこで、より安く上がる方法にこだわったのではないかという分析が出てきました。ありうることですね。

ついでに

     首都誇るビル乱立の人工美

 
台風続きざまに来襲!!
 今度は台風16号が日本列島を狙っています。14号は台湾で、猛威を振るったとテレビで観ました。幸い、威力の割には軽微な被害だったようです。一時は890ペストパスカルまで発達したのですから、行方不明一名は奇跡的です。
 台風予報をよく観ます。今までの経験からして一号一号、何人かの方が犠牲になります。それを意外と冷静に見ている自分に驚かされることがあります。殺人犯が逃げ隠れているというと大騒ぎですが、私たちは命を確実に奪ってゆく台風の来襲には冷静です。そのギャップはどこから生まれるのか!?そういう思いから、作った短歌を推敲して、こんなふうにしてみました。
              
                さら
     台風は誰かの命浚うだろ
           それを知りつつ観流すテレビ

    
     感情が理性五体に収まらぬ
             命となりて語り来る友


     解らない切なさ隠し耐えている
            無力な言葉その子に掛ける



         鶏頭や紅を力に墓に立つ

みなさんで分担、感謝の会議
 匝瑳市交通安全協会椿海支部長を昨年から務めていることをご報告いたしました。結構大変な仕事です。11日日曜日に支部会議を持ちました。秋の交通安全運動関係行事、10月8,9日の水神祭りの交通整理・警備、よかっぺ祭り交通規制、大相撲匝瑳場所の会場設営、駐車場係、通常の椿海小学校登校安全活動、そして、東総駅伝交通規制の仕事を分担しました。延39人の仕事です。
 これらの係が次々と、立候補で決まり、説明時間を入れても、わずか30分で会議は終了しました。まとめ役としてはありがたいですね。感謝の気持ちで、体も心も温まりました。ちなみに、この日は雨だったのですが、副支部長のMさんは迎えに行きましょうかと電話を入れてくれました。これもありがたいですね。久しぶりに心が休まりました。



     滑り舞うリニア仕業のスケーター

 テレビが詰まらないので、チャンネルを変えたら、フィギアスケートのジュニア世界大会をやっていました。これが素晴らしいですね。きれいに三回転するんです。着地までの姿もきれいです。なんと、15歳。見とれました。結果、日本人が金銀銅独占しました。
俳句心が刺激されました。滑らかな滑り、その上の体のしなやかさから、リニア仕掛けの人形のように見えてきたんです。

     空洞化まこと乏しき豊洲かな

 ここ数年、原則を蔑ろにする風潮が官民問わずはびこっています。そんなニュースばかりです。日銀が、電力会社が、NHKがそして首相閣僚国会議員、地方議会までと切がありません。豊洲市場問題は専門家会議の結論を原則とするという原則を破っています。何のための審議会なのか、お飾りですね。これは、多くの行政機関にも言えそうです。10年前、匝瑳市フォーラム21という市民から募集した市政参加型委員会委員に立候補して、務めました。その時に提出した案、異見は反映されていません。提言をその後、どのように扱ったのかという説明報告、委員にはもちろん、市民にもされていません。
散髪に行く
 襟足の髪が長くみっともないので、散髪しました。切り落とした髪を頭頂付近に移植してくれないか、と言いたかったのでが、そうも言えず、経済格差を想いました。
 店に近づくとご主人、40代のご主人がスマホを操作しているのが見えました。私の気配を感じて、すぐに閉じました。

     秋近しスマホを開く理髪店

 先代なら「新聞開く」だったのですが、時は移りました。

     ひぐらしや冷めた残りの汁を飲む

     クーラーや熱き茶を飲む餡の味


     今流行る社交嫌いの絆好き

     民守る首相の影はカーキ色
九条の会東総連絡会に「九条の会・銚子」も加わる見込み
 「九条の会・銚子」が加わると三市一町住民は187660人になります。今、各市町の人口を調べたのですが、驚きでした。銚子市は最盛期10万人になろうかという時期がありました。いまや、64430人です。我が匝瑳市も野栄町の合併した十年前41000人台の記憶しますが、現在、39380人です。総武本線も成東までは人口が増えていますが、栗山川を境に、過疎地になります。ちなみに、旭市68260人、多古町15590人です。

 講演会は11月26日(日)午後2時から、匝瑳市ふれあいセンター会議室でと決まりました。講師は宮腰直子弁護士です。たくさんの方々が参加されることを期待しております。
エストエストで575
 なぜか、イタリアンレストランのエストエストに行くと、575をひねり出せるんですね。その確率が高いのです。それを鑑賞していただき、現在の私の心理・精神状態をお察しください。

     戦争の嘆きが生んだオリンピア

 紀元前8世紀頃、すでに、ギリシャではポリス間戦争が繰り返されていたそうです。地中海に浮かぶ島々は海上貿易で栄えました。しかし、多くの島は火山島でその被害がひどく、結果、島を離れます。陸に上がったわけですが、そこは痩せた小さな農地しか得ることができなかったのです。ですから、農地や穀物の奪い合いによってしか生き残れなかったんですね。戦争です。
 これを何とかしようとして生まれたのが、神にささげるスポーツ大会です。その期間は停戦をするという知恵を働かせたのがオリンピックの始まりだそうです。オリーブの冠は神の名において停戦を命じる停戦使がかぶって諸ポリスを回ったそうです。オリンピックでは戦士が選手に変わりました。ちなみに、プラトンはレスリングの選手だったそうです。

     戦士らが矛盾捨ててオリンピア


     人も世も増して己が儘ならぬ

     空っぽのあたまに満ちる疲労感

     客を背に紅茶を友に句を作る
子どもたちは凄い
 今日はサタデースクールの日です。本日は6年生の教室で、二時間過ごしました。まず驚いたのが40日以上見ないうちに目に見えて、体が大きくなっている子が何人もいることです。まあ、例年あることとはいえ、それでも驚くのです。
 そこで、その驚きを言いつつ「フランスの思想家ルソーは『成長は(   )である』と言っている。(   )には何が入りますか。帰りまでに考えておいてください」と言って、私が席に着くや否や、太田君が小声で『苦痛』ですか?というのです。驚きました。ほぼ正解です。そうみんなにも伝えました。
 少しあとで、太田君に『どうして、苦痛だと思ったの』と聞くと『何となくこの言葉が浮かんだというのです。ふつう『喜び』『楽しみ』などのことばを入れるのではないでしょうか。ところが『苦痛』大変、内省的です。
 帰りのホームルームでルソーのことばの正解を書きました。「成長は悩みである」  成長とは変化です。変化が伴わない成長はありえません。しかし、変化することはそれこそ苦痛です。しかし、人間は成長しなければいけません。変わりたくないけど変わらねば成長できない。これを悩みと表現したのだと思います。
 しかし、すごいと思ったのと同時に、不安にもまりました。太田君はこれから成長をしなければいけない、成長を強いられることを苦痛と予測したとするなら、不憫になってしまったのです。単純に、凄いと驚きほめていればいいわけでもないようです。
 そして三年生の話。夏休みの子供たちの作品の公開日になっていて、保護者の方々が結構な数、いらっしゃいました。休み時間に廊下のロッカーの上に並んでいる作品の砂時計を持ち上げたら、砂が零れ落ちたそうです。どうも、先に触った人が壊していたようです。驚いたその子は指導員の先生に助けを求めましたが、先生もどうにもできませんでした。すると、二人の男子がそれを受け取り、様子を眺めてから、修理を始めたそうです。結果、完璧に修理したというのです。子供たちには驚かされ、助けられるサタデースクールです。
うつ病を身近に感じる
 敬愛する先輩の中に、うつ病を発症した方がお二人いらっしゃいます。それこそ、青天の霹靂でした。有能果敢のばりばりの現役が突如、発症したのです。ですから、自分も分からないぞ、と思うようになったわけです。
 今から思うと、よくも病気にならなかったと思わせる10年間がありました。ストレスの連続、それも強度のです。平常を維持しようと努力しました。その一つが「何を今自分は恐れ、不安に思っているのか」それを自問自答することでした。その答えを出せていたように思います。
 それが、最近、理由なく不安になったり、恐れたりしているのです。その対象がつかめないままです。テレビでその原因は男の更年期障害だと言っていました。男性ホルモンの減少が原因だそうです。ならば、ほぼ全員の中高年男性がうつ病になってしまいます。
 最大の原因は守りの姿勢に入っていることではないかと思い出しています。培ってきたものを失いつつあるのではないか、それは自分を失うことです。自信も失います。ならば、すべてご破算にしてしまえばいいわけです。そう思い、還暦記念行事を行い法名までいただいたはずなのですが、なかなか、過去のすべてをご破算にはできないんですね。変なプライドが邪魔します。法的老人期を前に、仕切り直しを考えています。

      雲の峰成長点へ反り返る

      野分とて地は泥と化す空の青

  人黒く点と成りゆく雲の峰
        成長点へ背は反り返る

  台風は誰かの命さらうだろ
        テレビを観つつ日常にいる

  外に出ぬ人訪ね来ぬ一日は
        贅沢なのか淋しさなのか

     駆け付け三杯と軽くない警護

     失言を映画予告のように聞く